シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展 に行ってきた

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mantaro
長島美術館で開催されていた「シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン展」に行ってきました。先週行くつもりだったんですが、家族揃ってウイルス性胃腸炎になったもんで、今週になりました(笑)

長島美術館の場所はこちら

武には、あまり行く機会が無いのですが、閑静でいいところですね。思わず、「宝くじが当たったら、武に家を建てる。」と嫁さんに宣言してしまいました。

長島美術館からの眺望

高台にあるので、眺めが圧倒的に良いですね。景色の写真を撮るのを忘れておりましたのでインスタから拝借してまいりました。

撮影は原則禁止

撮影して、ことあるごとに見返したいような素晴らしいデザインばかりだったのですが撮影は禁止されていました。groovisions、KIGI、ミントデザインズ、中村至男の4組がブルーナ作品からインスピレーションを受けた作品は撮影OKとのことでしたので、バシバシ撮ってきましたよ!

groovisions 『GRV2923』

ブルーナさんのデザインの特徴は、デザイナーでもあり、絵描きでもあるということ。それぞれを使い分けるのではなくて、その造形を支える両面になっているような気がします。

また、一見、なんでもないかわいらしいイラストレーションのなかにもしっかりしたヨーロッパのモダニズムが背景にある。それはもっとも親しまれているミッフィーの絵本に顕著な特徴だと思います。

ブルーナさんの最大の魅力であるはずのイラストレーションを、あえて省くという実験をやってみました。違う記号、言葉に置き換えて、色やスペーシングというグラフィックの構造だけにしてみました。

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KIGI(植原亮輔・渡邉良重) 『KIGI assimilated to BURUNA』

絵本とペーパーバックをあわせて見ると、スパッとした思い切りのいいデザインの共通項があります。デザインを続けることや、シリーズを継続させていくことでブルーナさんの生き様が投影されていて、根強いファンが生まれた理由がよくわかります。

展示作品は、自分たちのシリーズ作品「時間の標本#001」と「時間の標本#002」に、ブルーナの絵本の世界観を加えました。鮮やかなブルーナカラーでできた蝶やガラス玉を、古書やラムネ瓶といっしょに閉じ込めることで、見る人が自身の記憶や時間に思いを巡らせることができます。

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ミントデザインズ(勝井北斗・八木奈央) 『シンプルの明日』

ブルーナさんのデザインは、すっきりしていますが、なぜか緊張感やシリアスすぎる感じを受けません。細かく計算されているはずなので、それが作品の表面に出てこないのがいいですね。だから、子どもも楽しめるものになっている。ユーモアや余裕が感じられるところが素晴らしいと思います。

今回、ブルーナ作品の象徴であるミッフィーとブラック・ベアを最も「シンプルな」表現でテキスタイルをデザインし、ドレスを制作しました。新しい明日への希望をのせて、青空のもとで風にはためくなにげない風景を描いてみました。

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売られていたら、娘にブラック・ベアのブルマを買ってあげていたことでしょう。

中村至男 『#∧∧』

ブルーナさんのペーパーバックの仕事に惹かれます。2000冊という膨大な作品の中に、見ていると1冊にひとつ、必ずやりたいことがあるのだとわかります。表紙のひとつひとつにデザインの動機があるのです。この数量とクオリティで、ほぼすべての作品にそれがあるのは本当に見事だと思います。

この作品は、みんなが知っているミッフィーだからできること。絵本の世界ではない場所でうっかり見つけたとき、今までとは違った愛らしさを感じるんじゃないかと思いました。

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個人的には、この作品が一番好きでした。人混みの中にひょっこりと佇むミッフィーが何とも愛らしい。

展示期間中に行けなかった人へ

会場でも売られていた、公式図録『シンプルの正体 ディック・ブルーナのデザイン』に、ほぼ全ての作品が収められています!わたしは嫁さんに懇願して買ってもらいました。Amazonではプレ値がついて少しだけ高くなっていますが、手に入れられるうちに手に入れておいたほうがいいですよ!マジでおすすめです。あ、鹿児島市内の方は鹿児島県立図書館に蔵書があるみたいなので行ってみるといいかもです〜。